「お前」という言葉に反応するマゾ
親にもそう呼ばれたことのない者にとって「お前」という呼び方はショッキングかもしれません。でも、支配される者にとってこの言葉ほど心を締め付けるものはありません。奴隷として飼われている現実が直に伝わり、従属感で胸が一杯になります。
「お前」という言葉は目上の者が目下の者につかう呼び方で、これほど身分や立場を明確にする言葉もないでしょう。会社で上司に「お前たち」と言われてもさほど感じない言葉でも、自分よりはるかに年下で、しかも女性から言われると普通の人ならばとても屈辱的な感じがするはずです。
SM倶楽部の女王様は、お客であるM男に対し、ワザと目下に対する言葉遣いをしますから、当然、お客を「お前」と呼びます。自分のことは○○様と呼ばせ、会話は全て敬語を使わせます。SMプレイでなければ成立しないシチュエーションですが、お客が望んでいるプレイなので、最後までそのスタイルは変えません。
ただし、プライベートで調教を受けている場合は、外では○○さんと呼ばせ、二人の時やプレイ中だけ様を着けて呼ばせることもあります。ただ、礼儀を知らず、敬語もうまく使えない躾の出来ていないバカ奴隷にはワザと恥ずかしい思いをさせるために人前でも様を着けて呼ばせ、敬語を使わせて調教をします。
時には人前でビンタをしたり、叱りつける厳しい躾をすることもあります。本気で奴隷にして貰う気のない者は驚くかもしれませんが、本当の主従関係を築くにはこの方法が一番効果的です。厳しさを身をもって体験し、痛みを伴う調教をされると次第に奴隷らしい行動が出来るようになっていきます。しかも、マゾにとってこれほどの快感はありません。
営業経験のあるビジネスマンならば、年下であろうがお客様には敬語を使い、○○様と呼ぶ
ことは何でもない事ですが、慣れていないマゾにとってはとても苦痛なことで、プレイ中にタメ語になってしまう度に怒鳴られ、ビンタをされることになります。ただ、マゾにとってはそれが喜びであり、やり直しをさせられる度に体を震わせながら快感に浸ります。
「こんな簡単なことが覚えられないの?」「バカ奴隷、オス豚」と罵られながら、涙を流しますが、「良く出来たわ、お利口ね。ご褒美よ」と言って聖水を頂けたときの嬉しさで、今までの厳しい躾を忘れてしまうのです。マゾはそんな言葉責めに最高の悦びを感じるのです。
そして、鞭で打たれる悦びを覚え、アナルの拡張や貞操具を着けられて射精を管理されると苦しさの中から更なる悦びを感じられるようになっていくのです。