飼い主と奴隷の微妙なバランス
飼い主と奴隷の間には厳しい主従関係があります。奴隷はそれを十分承知の上で飼って頂くのですから何の不満もなく、そこには絶対服従の関係が出来上がります。当然ですが、最初は厳しい躾やご主人様を満足させるための道具を使った調教をされます。それでもマゾにとって信頼できるご主人様に巡り合えることは幸せなことで、飼われていることでマゾとしての心の安定にもつながるのです。
ただ、奴隷になるということはとても不自由な生活を強いられることでもあります。中にはきちんとした奴隷契約書や誓約書を書かせて互いに書類を取り交わす場合もあります。奴隷は終生奴隷として生きることを誓い、もし命令にそむいたり裏切った場合は廃棄され、二度と近づくことを禁じられます。
ただ、ご主人様と奴隷の関係だと言っても、従順で服従するだけでは直ぐに飽きてしまい、つまらない関係になってしまいます。奴隷を厳しく躾て自分好みにする一方で、奴隷の方が飼い主よりも年上の場合は、控えめでありながら時には奴隷も自分の意見を述べ、それに飼い主が応えるという微妙なバランスも必要です。外で会う場合は年下の上司と部下と言う関係に見られることもあるので、敬語の使い方にも神経を使わなくてはなりません。
飼い主は「お前の言う通りかもしれないわ」と言って奴隷の意見を聞く一方で、絶対に自分の考えを曲げない強さも必要です。たまに自分の思うように行動しない奴隷に対して「どうして私の言う通りにしないの。悪いのは誰?」と聞くと、奴隷は「私です」と答えます。でも「もう一度聞くわよ、悪いのは誰? きちんと応えなさい」と言い、「悪いのは私です。申し訳ありません」とはっきり声に出して言わせます。
間違った事をした場合や反抗した素振りを見せ時は、調教を中断しても厳しく叱りつけ、ビンタをしたり、鞭を使い痛みによって身体に刻み込みます。家畜と同じように二度と同じ間違いを犯さない様、服従させるのです。そうすることで次第に奴隷の行動が変わってくるのが分かります。声に出さなくても奴隷が飼い主の心を読み取り、自ら行動するように変わっていくのが分かります。それが飼い主にとって堪えられない喜びであり、快感なのです。
奴隷にとってやっと巡り合えたご主人様に気に入られて、可愛がられることは最高の悦びです。だから、厳しい調教にも耐え、ご褒美に聖水を頂けるときは喜んで大きな口を開けるのです。