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女王様の奴隷になるには覚悟がいります

女王様とM男の関係は普通の夫婦や恋人同士とは全く違い、主導権は女性にあってそれは絶対的なものです。奴隷と飼い主の関係ですからM男は荷物を持って後から付いていくのが当たり前です。SMホテルのような場所は表通りから入りにくいものですが、足がすくんで怖気づくのはM男の方で、女王様は当たり前のように先に入っていきます。実は私が初めてSMホテルのメッカ「アルファイン」に連れていかれた時は、表通りから入れず、裏手のロシア大使館側の駐車場の方から入った経験があります。

部屋を選ぶのは女王様、お金を払うのは奴隷です。エレベーターには必ず女王様が先に乗り、部屋のドアを開けるのは奴隷、先に部屋に入るのは女王様です。奴隷は靴を脱ぎますが女王様は土足で入ります。そして、奴隷はその場ですぐに服を脱ぎ全裸になりますが、女王様はソファーに腰掛けて寛ぎます。奴隷は四つん這いで女王様の前に行き、ご挨拶をすると女王様の靴を脱がせて靴を舐めて掃除をするのがプレイの流れです。

今まで履いていた靴は蒸れていて匂いがしますが、それが奴隷にとってはご褒美です。女王様の足の匂いがする靴の臭いをかぎながら靴底まで丹念に舐めてお掃除をします。奴隷にとって女王様の靴や足の匂いを覚えるのも大事な行為なのです。更に、女王様がトイレに行くときは必ずドアの前で待機し、呼ばれればすぐに入って股間のお掃除をします。奴隷の舌はトイレットペーパーなのです。

待ち合わせ場所からホテルへ来るまでに奴隷に一つでも粗相があった場合は、女王様は奴隷にお説教をします。飼い主を待っている姿勢も奴隷には大事な行為なのです。だから、一つひとつ教えていくのが飼い主の義務でもあり、ビンタは勿論のこと目の前で手の甲をヒールで踏みつけ、その痛みによって身体で覚えさせていきます。

「お前は私に恥をかかせたの。分かるかしら。奴隷の恥は飼い主の恥よ。二度としない様に私はお前に体で覚えさせるの」と言われると私は涙を流しながら「もう二度といたしません。お許しください」と言いました。そして、鞭が飛ぶたびに「ありがとうございます」と言いながらその数を数え、間違えればまた最初から数え直します。身体が傷だらけになり、クタクタになるまで責められるのは中年であった私にとってとても辛い行為でしたが、心の中はとても充実していました。

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プロフィール

佐藤トシヤ

Author:佐藤トシヤ
新聞社を辞めてからフリーのライターとしてSMのコラムやゲイの記事を数多く書いてきました。そもそも私はバイでマゾなので、その方面の体験も多く、自分の経験を記事にしてきました。今でも独身の熟年男性の方とお付き合いしている一方で、素人の既婚女王様とは長く調教されています。そんな私の話を聞いてくれる方、今までアダルトグッズの通販サイトで私のコラムを読んで頂いていた方にまた読んで頂きたいと思っています。

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